【授業紹介】教員相互の授業参観(国際文化特講Ⅰ)

本学では年に2回、教員相互の授業参観を実施しています。教員同士が授業を見学し合うことによって、各々の授業の質を高めていくことが目的です。

11月29日(金)に山本麻里耶先生が担当の「国際文化特講Ⅰ」を参観しました。「国際文化特講Ⅰ」は『不思議の国のアリス』や『ピーター?ラビット』といった文学作品を講読し、作品中に登場する食べ物や飲み物から当時の社会的背景を読み解く授業です。

参観した回ではスコットランド出身の小説家、ケネス?グレアムのThe Wind in the Willowsが取り上げられていました。『クマのプーさん』の作者アラン?アレクサンダー?ミルンもThe Wind in the Willowsのファンであり、アメリカ大統領セオドア?ルーズベルトをはじめ、海外の大統領?首相もグレアムにファンレターを送るほどだったのだそうです。

はじめにグレアムの生い立ちや、当時の時代背景について説明がありました。次に、The Wind in the Willowsの登場動物であるモグラ君、ネズミ君、カエル君、アナグマ君について紹介されました。登場動物の服装や持ち物に、それぞれの動物が所属する階層が表れているそうです。

グレアムの生い立ちについて

また、グレアムの作品は、ピーター?ラビットの生みの親として知られるビアトリクス?ポターの作品のように牧歌的な内容であるものの、蒸気機関車や自動車のような文明の利器が登場するのだとか。

どうして文明の利器が?難しい…

学生たちはすでにThe Wind in the Willowsのあらすじを読んでおり、内容や好きな登場動物について話し合い、発表する時間もありました。

みんなでディスカッション

次回は実際にThe Wind in the Willowsを英語で読み、登場する食べ物から物語を分析する予定だそうです。

教員相互の授業参観では、自身になじみのない分野の授業を参観することも多々あり、大変よい刺激になります。参観される教員は少なからず緊張しますが、参観した教員は匿名で感想を提出することになっていますので、自身の授業を見直すよい機会になります。

(S. Sato)