8月6日~9日にかけて、神奈川県三浦市三崎で民俗調査実習を行いました。本実習は、昨年度に引き続き帝京大学と合同で行いました。本実習に向けては、チャット音声アプリやオンライン会議ツールを利用して、両校の参加者が合同で連絡を取り合い、打ち合わせを重ねてきました。
※ ※ ※
初日は、西海上会館で地元の方に三崎?原の概要をレクチャーしていただきました。
その後、班に分かれて海南神社をはじめとする社寺や小祠、商店街、街並みを見学しました。現在は観光地化が進む三浦はかつてマグロを中心とする漁師町として栄え、その面影を現在も残しています。また、三浦大根や果樹栽培が盛んな原地区も見学し、自然環境や生業形態の違いを確認し、聞取り調査に備えました。
聞取り調査のヒントになるような物や場所の確認
※ ※ ※
2?3日目は三浦市民ホールを会場として、2日間4回に分けて三浦と原の方々のべ30人に対しインタビュー形式で聞き取り調査を行いました。「生産?生業」(漁業や農業など)、「交通?交易」(交通路の整備や物流など)、「社会生活」(地区割り、内部区分、若者組織や女性組織など)、「民間信仰」(社寺や講など)、「人生儀礼」(出産、育児、婚姻、葬送)、「年中行事」(正月や盆など)、「口承文芸」(伝説や俗信など)、「海南神社の祭りと芸能」の8グループに分かれて、話者が経験してきたことを中心にお話しを伺いました。
調査風景
※ ※ ※
最終日はご協力いただいた方々へ、感謝の気持ちを込めてお手紙を書きました。今後はお聞きした内容をまとめて冊子を作成し、地域の方々に頒布する予定です。
本実習では話者のご紹介や会場をご提供いただくなど、三浦市文化?スポーツ課の皆様にご協力いただきました。御礼申し上げます。
(伊藤純)