2024年9月29日
日本文化学科では、日本の伝統芸能に触れるべく、毎年1~3年生を対象とした鑑賞会を実施しています。188体育官网6年度 3度目の鑑賞会は、3年生が対象の能楽鑑賞@宝生能楽堂です。
今回は「第10回 和久荘太郎 能演空間」(宝生能楽堂)の演目、能「翁」、一調「巻絹」、能「邯鄲 傘之出」を鑑賞してきました。2018 年度まで本学で「日本文化実技Ⅳ 能の仕舞?謡い」の講師をご担当くださった和久荘太郎先生が、「翁」と「邯鄲」のシテ(主役)を演じられました。
〈学生の声〉
?「翁」は「能にして能にあらず」と言われる神事で、儀式的要素の強い能でした。ひとつひとつの動作に緊張感があり、舞や調べの抑揚が際立って見えました。ピンと張り詰めた空気から、これがまさに「神事」であることを実感し、さらに惹き込まれました。
知識が全くない状態での鑑賞に不安もありましたが、十分に楽しむことができました。
?「邯鄲」は、シテの盧生の傘をさしての登場はインパクトがありました。舞台に置かれた一畳程の台は、ベッドにも、王座にも、宮殿にもなります。盧生がその台の上で寝転んだり、鎮座したり、舞を舞ったりと自由自在だったのが印象的でした。衣装も華やかで、後半の盧生の舞は笛の音も激しく、心を奪われました。 能はとても奥が深いと思います。
?子方が出演する作品を見るのは初めてだったので、演技を見ることが出来て嬉しかった。授業で同じ振付けに取り組むのだが、見とれるくらいにきれいだったので参考になった。盧生が夢から覚める時に、畳にダイブするかのようにして寝ころんだのが、迫力があってかっこよかった。その後、起床して女主人に声をかけられる時とで、静と動の対になっていて、きれいなクライマックスだった。傘や腰かけなど、小道具の受け渡しも多く、座席の位置と相まって、後見さんの活躍が見られて楽しかった。
能楽鑑賞は初めてという学生も、実技の授業で「能の仕舞?謡い」を学んでいる学生も、ともに楽しめたようです。能面の様子や衣装の美しさ、音楽、演者たちの動きに感動する時間となりました。
この能楽鑑賞への参加は、日本文化学科3年生の恒例行事となっています。今回は、各自でコロナ?インフルエンザ対策をしながら無事に終えることができました。
今後も状況を見ながら、日本文化に触れる活動を継続していく予定です。