7月に史学科3年生の西洋史演習(1)と(2)の授業合同で上野にある国立西洋美術館の企画展を観に行きました。
「内藤コレクション-写本 いとも華麗なる中世の小宇宙―」です。
中世ヨーロッパの写本零葉(本から切り離された一枚一枚の紙葉)の展示が中心でした。
印刷技術のなかった中世ヨーロッパでが、羊や子牛などの動物の皮を薄く加工して作った紙に
人の手でテキストを筆写し、膨大な時間と労力をかけて写本を制作しました。
また、なかには華やかな彩飾が施されているものもあり、
美術作品として価値のあるものも展示されていました。
展示では、中世ヨーロッパの写本は知の伝達を担っていただけでなく、
人々の信仰を支えていたことも分かり、興味深かったです。
貴重な経験でした。