【授業紹介】観光ビジネスの現場で学ぶインターンシッププログラム(2)

-観光文化実践-
本学科の特徴でユニークな授業「観光文化実践」。学生が観光地や観光事業者を自ら訪ね、自分の目で確かめることで、教室での理論の学びを深めています。各教員がオリジナルの授業計画を立てていますが、今回は「観光ビジネスの現場で学ぶインターンシッププログラム(2)~ 観光文化実践Ⅹ(後期)~」をご紹介します。

~ 観光文化実践Ⅹ(後期)~
空港グランドスタッフ職&旅行代理店

観光文化実践Ⅹでは、航空会社、旅行会社、ホテル、ブライダル関連の企業で就業体験した振り返りを行い、今後の目標設定を行うとともに卒業後の進路をどのように選択するのがよいか、キャリアプランの検討も始めています。今回は成田空港のグランドスタッフ職と旅行代理店のインターンシップに参加した学生をご紹介しましょう!

<Aさん>
?実習先   株式会社エコーパートナーズ
?実習期間  8月7日(水)~9月13日(金)9日間
?実習内容  お客様の預け荷物のタグ付け、ベビーカーやゴルフバックなどの長尺物を直接検査まで運ぶ作業、機内に持ち込む荷物のサイズと重量の計測、お客様からの質問対応

ここで機内に持ち込む荷物のサイズと重量の計測を行います

こちらのカートを使ってベビーカーやゴルフバックなどの長尺物を検査場に運びます

Aさんへのインタビュー>
株式会社エコーパートナーズのインターンシップの志望動機は何ですか?
「今年の3月にANA成田エアポートサービス株式会社(NRTAS)の見学会に参加して、グランドスタッフ体験をしました。その際に視野を広く持って仕事することが求められていると感じました。実際に社員の方々の仕事を間近に見たい、そして自分もグランドスタッフの仕事の一部を体験したいと思い、志望しました。」
インターンシップでの一番の学びはどのようなことでしたか?
「実際に企業の一員として働いて、『自分が伝える言葉の重さ』を感じました。たとえば、お客様に予定の便が遅延していることを伝えるときやお客様とどのようなトラブルが発生しているのか、社員の方に説明する際、正確に分かりやすく伝達する大切さと難しさを感じました。」
今回の経験を大学生活にどのように活かしていきたいですか?
「海外のお客様が多く、機内持ち込みの計測の際、英語で対応する場面が多くありました。航空業界では英語が必要不可欠であるということを改めてインターンシップを通して学びました。そのため、今後の大学生活では実際にグランドスタッフ業務でよく使われるフレーズを中心に復習していきたいと思います。」

たくさんの旅客でにぎわう成田空港出発ロビーの様子

<Bさん>
?実習先   京成トラベルサービス株式会社(営業部)
?実習期間  9月9日(月)~9月13日(金) 5日間
?実習内容  営業部における顧客対応と添乗業務の補助的業務
Bさんへのインタビュー>
京成トラベルサービス株式会社のインターンシップの志望動機は何ですか?
「3つあります。
?お客様満足度を最優先に考え、個々のお客様に合わせた多様な旅行プランを提供している企業だから
?長年培われてきた豊富な経験と実績から多くの学びが得られそうだと思ったから
?幅広い業務内容を経験することで仕事に対する姿勢を身につけつつ、自分の不足しているスキルや知識を把握し、将来的な成長につなげる貴重な機会になると考えたからです。」
インターンシップでの一番の学びはどのようなことでしたか?
「日ごろから周りの人とコミュニケーションを取ることの大切さを学んだことです。オフィスでは、私が想像していた以上に部内でまめに仕事の進捗内容を報告し合っていました。世間話をはじめ、営業に行く社員に「行ってらっしゃい」、帰社した社員には「おかえりなさい。お疲れさまでした。今日は○○を訪問したのでしょう?どこまで話が進んだの?」など、柔らかい雰囲気で話す姿が印象的でした。普段の何気ない会話を大切にすることにより、仕事がスムーズに回るのだと学びました。」
今回の経験を大学生活にどのように活かしていきたいですか?
「2つあります。
?論理的な思考を養う
業務では、お客様のニーズに沿った提案や、効率的に業務を進めるための論理的な思考が求められると実感しました。学校での学習でも、単に知識を増やすだけでなく、情報を整理して論理的に考える力を身につけ、柔軟に対応できるようにしていきたいです。
?業界知識の深掘り
業界についての知識の不足を痛感したため、今後はトレンドや最新の顧客のニーズについて自主的に学んでいきたいです。また、他業界の動向や関連分野についても学び、広い視野を持つことで、多様なお客様に対応できる力を身につけていきたいです。これらを学校生活で意識し、インターンシップの経験を今後の成長につなげていきたいと考えています。」

受講生たちは実際の仕事の一端を担うことで得た学び、気づきを大切にしながら学生生活を過ごしています。新たな目標が見つかった受講生、インターンシップ先で継続してアルバイトをしながらさらに職業理解を深めている受講生もいます。今後の成長がとても楽しみですね!
第14回の授業ではお世話になったインターンシップ先の方をお招きして、「インターンシップ報告会」を行う予定です。(担当:小山 知子)